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宅地建物取引士って?
『宅地建物取引士』と呼ぶようになったのは最近?
宅地建物取引主任士は、宅地建物取引業法(宅建業法)に基づき定められている国家資格です。
これまで、以下のような変遷がありました。
宅建士の歴史
・1958年、宅地建物取引員という名称でスタート。
・1965年、宅地建物取引主任者という名称に変更。
・2015年:宅地建物取引士という名称に変更。
上記の通り、『宅地建物取引士』という名称は、まだ新しいんです。
なお、昔から『宅建』と略されるこの資格ですが、現在、正式に使われる略称は、『宅建士』となっています。
ちなみに、2015年に名称が変更されたのは2014年の法改正がもとになっています。
2014年の法改正により、宅地建物取引士の定義や業務の明文化、信用失墜行為の禁止、知識及び能力の維持向上などの義務が追加されました。
宅建士は何ができる?
では、宅建士になると何ができるようになるのでしょうか。
一般財団法人不動産適正取引推進機構HPによると、以下の通りです。
メモ
宅建業法第35条に定める重要事項の説明、重要事項説明書への記名押印及び同第37条に定める書面(契約書等)への記名押印は、宅地建物取引士が行う必要があります。
経験のある方も多いと思いますが、マンションやアパートを借りるときに、契約書を見ながら説明を受けたり、記名押印をする場面がありますよね。
あのときに説明をしてくれているのが、宅建士です。
あの業務は、宅建士の専売特許なのです。
つまり、日本に不動産取引がある限り、もっと平たくいうと人が家に住む限り、宅建士という資格は必ず必要であり、なくなることのない資格なのです。
だからこそ、需要供給ともにある資格であり、人気資格の一つであるといえます。
宅建士試験の内容や形式
そんな人気資格である宅建士ですが、その試験の内容や形式はどのようなものなのでしょうか。
まず、形式ですが、マークシートで4択50問です。
マークシートで4択と聞くと、少し安心しますね。
受験資格もありませんので、誰でも気軽に受けられると思います。
そして、試験範囲ですが、一般財団法人不動産適正取引推進機構HPには、以下のような記載があります。
宅建士試験の試験範囲(公式に発表されているもの)
- 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
- 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
- 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
- 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
- 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
- 宅地及び建物の価格の評定に関すること。
- 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。
まぁ、これだと小難しくて、これではこれから宅建士試験を受験しようとしている皆さんには何のことかさっぱりわからないと思いますので、自分の経験からざっくりと範囲を分けるとこんな感じです。
宅建士試験の試験範囲(ざっくりと私ライト的説明)
・宅建業法
・権利関係
・法令上の制限
・税・その他
大きく分けると、この4つの分野に分かれるます。
それぞれの分野の詳細については別記事で解説しますので、よろしければご覧ください。
ポイントは、宅建業法の問題は完璧にして試験に臨むことだと思います。
というのも、宅建業法は全50問中20問を占めるため、非常に重要です。
出される問題が多いにも関わらず、他の分野に比べて素直な問題が多く、範囲も狭いので、宅建業法の知識を完璧にしておくかどうかが、合否を分けると言っても過言ではありません。
繰り返し過去問を解き、出題の仕方に慣れておくようにしましょう。
試験の難易度や勉強時間は?
次に気になる難易度や勉強時間についてです。
難易度を合格率と正答数で解説しますと、合格率は15〜17%くらい、正答数は31〜37点くらいの間で変動しています。
合格率15〜17%と聞くと、100人中15〜17人しか受からないわけなので、相当難しく聞こえるかもしれませんが、そんなに気負う必要はないと思います。
というのも、先に解説しましたように、宅建士は受験資格がなく誰でも受けられることから、「とりあえず受けてみるか」みたいな、まだ熱心に勉強していない人も含まれていることが考えられます。
ですので、熱心に勉強した人の合格率はもっと高めと考えていいでしょう。
さて、その熱心に勉強した人たちはどれくらい勉強しているのか。
一般的には、300時間前後と言われています。
一日2時間勉強したら150日、つまり5か月くらいですね。
僕も勉強してみて、300時間というのは妥当な時間数だと思いました。
300時間という数字を見て、「意外と短時間で合格できるんだ!余裕じゃん!」と思った方も多いのでは?
僕もそう思いました。なぜなら、気象予報士試験に合格するまでに3000時間近く勉強したから。
でも、宅建士、なめていると落ちます。
というのも、学校で習った知識はほぼ活かせず、一から勉強をスタートさせないといけないからです。
逆に考えると、勉強開始時は横一線でのスタートとなるので、これまで人生において勉強ができるできない、偏差値が高い低いは関係ないと思います。
やる気・受かる気があれば、誰でも受かる試験であり、勉強しなかったらどんな人でも落ちてしまう、そんな試験だと思います。
独学も十分可能!
独学は可能?やっぱりスクールに行ったり講座を受けたほうがいいの?
この疑問は誰もが持つものですよね。
結論を申し上げると、独学は十分可能な資格だと思います。
僕も独学です。
というのも、宅建士は人気資格ですので、参考書や問題集もたくさん出ています。
大型書店のみならず、中小規模の街の本屋さんにも宅建士の参考書や問題集が置いてあるくらい、出回っています。
資格スクールで宅建士試験対策を扱っている所も多いので、資格スクールが出している非常にわかりやすい参考書も多く販売されています。
オススメの参考書や問題集をいくつかピックアップしますと、こんな感じですね。
短期合格を目指すならスクール・講座利用を!
独学は十分可能な宅建士ですが、もちろん、スクールや講座を利用するメリットもあります。
スクール・講座を利用するメリット
・短期合格を目指せる
・疑問点をすぐに解決できる
・勉強仲間ができる
まず、短期合格を目指せます。
独学だと、高頻出分野はどこなのか、自分で問題分析をしなければなりませんが、スクールや講座はその道のプロの講師の方々が分析して、重点的に勉強すべき分野や問われるポイントを教えてくれるわけなので、独学よりも短期間で合格にたどりつくことができます。
1年に1回の試験ですので、就活や転職等で今年絶対に合格するという気持ちが強い方は、スクール・講座の利用をオススメします。
また、疑問点を講師の方に聞いてすぐに解決できる点は大きいです。独学で勉強していてどうしてもわからないことにぶちあたると、一日中ネットで検索していたりと、無駄な時間が多すぎる。。
モチベーションを保つために勉強仲間が欲しいという方も、スクール・講座の利用はオススメですね。競い合う仲間がいることで、自分のモチベーションが下がっているときも、「仲間が一生懸命頑張っているんだから、自分もやらないと!」といった感じで、気持ちを奮い立たせることができると思います。
都市部に住んでいる方は直接スクールに通うことが出来ますが、地方に住んでいる方も、いまはオンラインで受講できる講座がたくさんある時代ですので、その辺りはご心配なく。
この記事が、皆さんの宅建士への第一歩への参考になれば幸いです。