この記事では、気象予報士試験を目指す方々のために、オススメの本をご紹介します。
僕が独学した際にとても役に立った参考書・問題集ばかりですので、中身のことや悩んでいたことなど、ご参考になると思います。
目次
一般・専門知識
よくわかる気象学
文系の方にものすごくオススメの一冊。
気象予報士試験の『一般知識』分野を網羅した一冊です。
理系でも『気象』を詳しく勉強したことのない人はもちろん、文系で数学や物理が大の苦手、見たくもない!という方も、気象予報士試験を諦めなくて大丈夫です!
この本が救世主になってくれます。
僕も文系で、物理は勉強したことがなかったですし、高校レベルの数学はついていけず通知表は1〜2と悲惨でしたが、この本に救われました。
Σとかはもちろん、分数もちょっと怪しいくらいの数学・算数の知識でしたが、そのようなレベルの人間でも、丁寧な解説によりすぐに理解できました。
数学や物理の世界って、日本語を何でもかんでも記号に略しちゃうじゃないですか。あれが苦手で、、。でも、そういうのも、丁寧に説明してくれています。
本の構成としては、左半分のページは漫画でその分野の導入的な解説がなされ、右のページで具体的な解説文が掲載されている感じです。
他の本を先に読み、気象予報士試験の受験を諦めかけていた方も、騙されたと思って読んでみてください。
一方で、この本が合わない人もいると思っていまして、それは、ド理系の方。
漫画あり、丁寧すぎる説明文ありということで、文字が多いですし、理系で専門的に気象や数学、物理を学んでいる人にとっては、「そんなの知ってるよ!」ということも多く、時間の無駄になってしまうかもしれません。
あと、法令に関する解説はないため、法令集は別途購入する必要があります。
ただ、文系の方、気象を学んだことのない人にとっては、マスト本だと思っています。
よくわかる気象学【専門知識編】
よくわかる気象学の『専門知識』版です。
こちらも構成は一緒で、漫画と丁寧すぎる説明文で構成されています。
独学者でも、十分に試験を突破できるレベルまで持っていけます。
専門知識に関しては、理系や大学で気象学を学んでいる人でも、気象の観測機器のことや数値予報(天気予報の方法)のことを試験のレベルほど詳しく知っている人はほとんどいないと思うので、この本もマスト本だと思っています。
気象予報士学科試験徹底攻略問題集【第3版】 (資格試験らくらく合格塾)
続いて問題集です。
この本の特徴は、解説が丁寧だということ。
気象業務支援センター(気象予報士試験を行っている団体)が出している過去問集もあるのですが、やはり気象の専門家が書いていることもあり、解説が堅苦しく難しすぎるんです。
それに対してこの本は、計算問題の過程なども飛ばさずに丁寧に記してあったり、なんでこの選択肢がバツなのかなど、わかりやすく且つ丁寧に説明されています。
文系の人って、計算問題の過程をひとつでも飛ばされてしまうと、なんでその計算結果にたどりつくのかわからなくなってしまうんですよね。。
ちょっと古い本なので、専門知識分野は内容が古いこともありますが、一般知識分野は問われることが昔から変わりませんので、問題演習において重宝する一冊になると思います。
気象予報士試験精選問題集 2020年版
もうひとつ問題集。
こちらも、分野ごとに章立てされていて、参考書読む(インプット)→その分野の問題演習をする(アウトプット)、という勉強法にピッタリです。
この本を買った理由としては、毎年最新版が発売されるということ。
最新版が発売されるということは、最新のトレンドを加味して問題集を作ってくれているということ。
先にご紹介した資格試験らくらく合格塾の古さもカバーしてくれます。
なので、専門分野はこの精選問題集にけっこう頼ったかなあ。
解説は資格試験らくらく合格塾の方がわかりやすいと思うので、問題集はここでご紹介した2冊を購入しておくことをオススメします。
あと、実技試験も、この精選問題集には載っていますので、一般知識、専門知識、実技と、これ一冊で問題演習できます。
グルグルと何周も解き、「こう問われたらこう答える」と言った感じで、反射的に回答できるレベルまで持っていけるようになったら、合格は近いです。
実技
気象予報士実技試験徹底攻略問題集 (資格試験らくらく合格塾)
ここからは実技です。
僕、資格試験らくらく合格塾の解説との相性がいいのでしょうか。
めちゃめちゃ解説がわかりやすいです!
これ、僕だけじゃなくて、気象予報士試験受験生全員の味方の一冊だと思います。
すでに受験した経験のある人はおわかりだと思いますが、とにかく時間がないですよね。実技試験って。
なので、「今回の気圧配置はなんなのか」、「何を問われそうか」、というのを瞬時に判断しなければいけません。計算問題で悩んでいる時間なんてないです。
この問題集を解いて解説を読むことで、「こう問われたらこう答える」という瞬発力がつきますし、皆さんが苦手な作図や計算のコツも習得できるので、余計なところで時間を使わなくなります。
僕も合格したときの試験では、実技1、2ともに、10分くらいは時間が余っていたと思います。
読んでスッキリ! 解いてスッキリ! 気象予報士実技試験合格テキスト&問題集
資格試験らくらく合格塾の解説と同じくらいわかりやすいのがこちら。
この問題集を買った理由は、資格試験らくらく合格塾の古さをカバーするためと、問題&解説だけでなく、前半に実技試験の基礎やポイントが書いてある教科書部分もあったから。
天気や雲の記号の表、各高度の天気図の見方やポイント、苦手な人が多い前線解析やエマグラムの解説など、「こあれを改めて知りたかった!」ということがわかりやすくまとめられています。
また、実技の問題集ということもあり、大きさが大きくて、本番さながらの問題演習ができるという点も、この問題集のメリットだと思います。
気象予報士試験速習テキスト 実技編
こちらは、実技の勉強をするときにまず初めに買ったものです。
速習テキストは問題集ではなく参考書。
コンパクトで持ち歩きしやすいというのが、最大の特徴だと思います。実技の参考書は大きいサイズのものが多いので。
中身はというと、実技の基礎から気圧配置ごとの重要なポイントが的確にまとめられていて良書です。
これだけは覚えておきたい!というような暗記事項が巻末に載っているので、試験前の確認にとても役立ちました。
ただ、元気象庁の人が監修していることもあり、最初はとっつきにくいかも。。
初めは理解出来ないことが多いと思いますが、先に挙げた2冊を進めつつ、この速習テキストも読み進めていくと、実技の知識最強レベルになってくると思います。
持ち歩きやすいので、やはりこちらも持っていることをオススメしたい一冊です。
ちなみに、速習テキストは、一般知識・専門知識が学べる『学科編』(オレンジの表紙)も売っています。
何度も試験を受けて、試験料に多くつぎ込む方がもったいないので。
ちなみに、一般気象学は読まなくても受かります。